歯軋りを
  する

ジャンガリアンハムスターは、哺乳類・齧歯目(げっしもく)・キヌゲネズミ科の動物です。哺乳類中で、最も種類数ならびに個体数の多い目で、その種類1720〜5000種とされ、リス亜目、ネズミ亜目、ヤマアラシ亜目の三つに大別されます。上下一対ずつ の門歯が大工道具の、(のみ)のような形をし 、エナメル質はその前面にしかなく、無限で絶えず伸び続けているので、始終硬い物をかじってこれをすり減らす習性を持っています。ところが生まれつき上下一対の門歯が噛み合わないで、ずれた状態で生えているハムスターもおります。多少のずれの場合は、丁度、人が歯軋りをするように、門歯を横にずれさせながら物を噛みます。食べていない時に門歯を横ずれさせると、ギリギリと可愛らしい歯軋りの音になって聞こえます。門歯の噛み合せのずれが大きい場合は、放っておくと門歯の伸びすぎから、上あご、下あごに門歯が突き出てしまう事もありますので、動物病院で門歯を定期的に切ってもらいます。


 





高齢になると硬いモノを食べなくなるので歯が伸びて来ます

 

歳をとって、硬い物が噛めなくなったり、病気、手術などで、暫らくの間自分でご飯を食べられなくなる事があります。簡単な方法として、人の赤ちゃんの離乳食をスプーンや、場合によっては指にのせて口まで運んで上げると、よく食べてくれます。他に、動物病院へ連れて行った時などに、病院に置いてある、犬のペレットの試供品(シニア、ダイエット用、とかいろいろと小袋に入ってます)を頂いて来て、50度以下のお湯でゆっくりとふやかします。これを、手で上げても良く食べます。好き嫌いがあるようですから、何種類も頂いて来て、試して上げると良いと思います。やわらかければ自分で食べられると、言うハムちゃんには、うすい「ふた」の様な入れ物に置いてあげると、自分できちんと食べてくれます。どちらの方法も、栄養のバランスがとても良いので、安心して上げる事が出来ます。また、小動物用のミルクを上げても栄養的には大丈夫です。小動物用(小鳥用とかも含めて)の哺乳瓶はペットショップなどで、売っています。ハムスターのペレットを、すり鉢ですり込んで、小動物用のミルクで練って上げても栄養的には大丈夫です。
上記、何れの方法は、ハムスターの赤ちゃんの離乳食としても使えます。
硬いモノが食べられなくなると、歯が削られないので伸びて来てしまい、舌も出せなくなり水を飲む事も困難になってしまいます。直ぐに脱水症状で死に至ってしまいますから、高齢なハムスターの歯は常にチェックをして上げて下さい。歯はニッパーで家で切る事も可能です。2人で慎重にやれば出来ます。1週間に1度くらいの頻度で切る様になりますので、頑張って家で切って上げられる様にして下さい。